Step 2 — Smell the Aroma

その2 — 香りを嗅ぐ

テイスティングの第二ステップは、香りの評価です。
ワインが放つさまざまなアロマを察知し、香りの濃縮度と質を明らかにするのが目的です。

ワインの香りは11の系統に分類されます。心地よいと感じる香りもあれば、不快に感じるものもあります。
このふたつの印象の境界線はしばしば曖昧です。同じ香りでも少量だと長所と感じられるのに、濃縮されると欠点となることがあります

02

花

生花、ドライフラワー、ばら、すみれ、蜂蜜、蜜蝋など

エーテル

青りんご、青バナナ、
甘酸っぱいキャンディーなど

果実

生ぶどう、ドライフルーツ、
野生果実、柑橘類、トロピカル・フルーツ、ジャムなど

焦臭性

煙香、焼いたパン、
キャラメル、お香、木炭、
コーヒー、カカオなど

植物

ハーブ、ピーマン、シダの葉、野菜、森の下生えなど

芳香性

松、松の実、松脂、樹脂など

化学物質

アルコール、インク、ヨード(海藻)、海の香りなど

森林木

生の樹木、木樽、鉛筆、黄色種ヴァージニア煙草など(海藻)、海の香りなど

香料

茴香、アニス、胡椒、
甘苦系スパイス、芳香性ハーブ、褐色種バーレー煙草など

動物

野禽獣、生肉、
シャルキュトリ、なめし皮、
毛皮、竜涎香など

鉱物

火打石、石英、片岩、
石灰岩など

※スワーリング：グラスを回しワインを空気に触れさせること