赤ワイン用のぶどうの品種

Merlot

メルロ

メルロはボルドー地方で栽培面積が最も多いぶどうの品種で、ここでは早く収穫期を迎えます。冷たい土壌に植えられると、その潜在力を充分に発揮します。ワインに深い色調、ロースト香、プラムなどの赤い果実を思わせる風味を与え、瓶熟成を経ると無花果の風味が現われます

Cabernet Sauvignon

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニヨンはボルドー地方の伝統的な品種で、晩熟型です。理想的な成熟のために必要となる、左岸の砂利質の温かい土壌に適しています。ワインに骨格や豊かなタンニン、甘草、カシスなどの黒い果実の風味をもたらし、熟成すると森の下草の優雅なアロマも現れます

Cabernet Franc

カベルネ・フラン

カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨンより早く熟します。非常に優れた補助品種であり、わずかな例外を除き主要品種として使われることはありません。ワインに爽やかさや繊細さ、木苺やすみれなどの複雑な香りを与えます

白ワイン用のぶどうの品種

Sauvignon Blanc

ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブランはわずかな例外を除き、辛口白ワインで中心となる品種です。ワインに不可欠な酸、ミネラル感と爽やかな香りをもたらします。 柑橘類、柘植、無花果の葉という品種由来のアロマを備えています

Semillon

セミヨン

セミヨンは中甘口と甘口ワインでは主要品種として、また辛口白ワインのアッサンブラージュではほとんど常に相補的に使われます。まろやかさや豊かさと、杏や蜂蜜の香りをもたらします。“貴腐”になるとその真価を最大限に発揮し、無類のすばらしいブーケが広がります

Muscadelle

ミュスカデル

ミュスカデルは辛口と甘口の両方の白ワインの補助品種の役割を果たし、アッサンブラージュの10%を超えることは稀です。病害の耐性にやや弱いところがありますが、麝香や花の印象的な香りを放ちます